阪神の新外国人ジェイソン・ロジャース内野手(29=パイレーツ3A)が、甲子園の巨人戦前に行われた室内練習で1軍初見参した。キャッチボール、ゴロ捕球を終えるとティー打撃、マシン打撃を実施。そして一塁を争うことになる中谷と並び、左、右の打撃投手相手にフリー打撃を行った。その際には背後のネット越しに四藤球団社長、金本監督らが集結。首脳陣が見守る中、フリー打撃では34スイングし、期待通りのパワフルな打球を披露した。ジッと見つめていた片岡打撃コーチは「時差ボケがあったみたいだけど、軸がブレないね」。日本球界で成功する1つの目安とされる、崩されにくいフォームに着目していた。

 聖地の空気も吸った。ロジャースは自ら希望して練習前に室内から球場のグラウンドに移動。青い芝生と黒土とのコントラストに感動したようすだった。アップをしていた投手陣にも「私がパンダと言われているロジャースです。早くチームに貢献できるように頑張ります」と、あいさつした。

 最短17日広島戦でのデビューも予想される。金本監督は「パワーはあるな。振る力と。あとは対応力(がどうか)」と第一印象を語った。4番としての期待? の質問には「(打順について)まだ早い」と慎重だったが、最大限に効果を発揮する打順の並びは、頭に描いているはずだ。【桝井聡】