“虎のパンダ”がまた存在感を示した。阪神ロジャースが、2点リードの5回1死一、二塁から右翼越えの2点二塁打を放った。ダメ押しとなった一打で、京セラドーム大阪の虎ファンを酔わせた。「(フルカウントだったので)打てる球を打とうと。(右翼手に)捕られそうだったけど、頭を越えてよかったよ」と会心だ。重さの違う黒と白のバットを使い分けるが、5回は白を使用。「重さの違いもあるけど、そのときのフィーリングもある」。バットが白か黒かも興味の的だ。

 7月上旬に加入したばかりだが、勝負強い打撃であっという間に虎党のハートをつかんだ。この日も愛称の「パンダ」のグッズを手にした応援を受けた。パンダのキーホルダーをもらったり、日本独特のものとしておはしをプレゼントされたこともあるという。力強い後押しに「最高だね」と大喜びだ。そんな期待に応え、さらなる猛打でスタンドを沸かせる。【高垣誠】