右脇腹筋挫傷からの復活を目指す阪神糸井嘉男外野手(36)が早ければ15日からのウエスタン・リーグ、オリックス3連戦(鳴尾浜)で実戦復帰する。10日、故障後初の屋外フリー打撃を鳴尾浜で実施。計43スイングで6本の柵越えをマークした。左腕の打撃投手が投げ込む直球を打ち返し、安打性の当たりは24本。33スイング目にはバックスクリーン直撃の特大アーチを放った。

 結果を伝え聞いた遠征中の掛布2軍監督は来週から実戦復帰するか、の問いに「うん、うん、そうだね」とうなずいた。6本の柵越え中、4本がライト方向に引っ張って打ったもので、右脇腹の痛みを感じさせない豪快なスイング。見守った浜中2軍打撃コーチも「本当にケガしてたの? っていうスイングだった。(再負傷の)怖さがあれば、あれだけ引っ張れないと思う」と、驚いたほどだ。

 今日11日には2軍の全体練習に合流する。金本監督は1軍昇格の時期について「まだ見えてこない。そんな簡単なところじゃない。(2軍で)1、2試合出た方がいい」と、慎重な姿勢をみせたが、以前口にした「8月末」という復帰時期にブレはない。着実に、確実に1軍への復帰ロードを歩んでいる。