ソフトバンクが両リーグ一番乗りの70勝目を挙げた。楽天が敗れたため1日で首位に返り咲き、2ゲーム差をつけた。先発バンデンハークは6回0/3、3失点で11勝目。オリックス戦は通算9戦9勝、ヤフオクドームでは17戦13勝負けなしの無敗助っ人の好投で、05年にソフトバンクになって通算1000勝目の白星を記録した。

 70勝一番乗りが球団のメモリアルと重なった。しかも、首位復帰だ。ソフトバンク球団になって1000勝目の勝利に、本拠地ヤフオクドームのファンは酔いしれた。工藤監督は「歴代の監督、選手、コーチ、スタッフみんなの努力がこの1000勝につながったと思う。すばらしい1000勝。その中に私がいられてありがたい」と、05年にソフトバンクとなってから13年間の歴史をつないでくれた仲間たちに感謝した。

 無双助っ人・バンデンハークが初回から飛ばした。6回まで2安打無失点。ただ、7回に2本塁打を浴びると、2番手モイネロが負の流れを断った。後は岩崎、サファテの鉄板リレーが無失点に抑え、バンデンハークに白星を届けた。対オリックスは通算9戦9勝、ヤフオクドームでの不敗神話も17戦で13連勝と伸ばした右腕は「調子はよかった。できれば7回をしっかり投げきりたかった。チームの1000勝に名前が残るのはうれしい」と笑みがはじけた。