楽天の2番手で登板した宋家豪投手(25)が、試合の流れを引き寄せた。

 同点の6回1死二塁で登板。前の打席で本塁打した4番内川、6番松田を三振に仕留め、嶋の決勝打につなげ、勝ち投手となった。

 150キロ台の直球をコントロールよく外角へ集め「しっかりゼロで抑えることができた。勝利に貢献できた。短いイニングならば」と手ごたえを得た。

 CSファーストSでも西武メヒアを見逃し三振とするなど、大柄に似合わぬ素早いフォームで自分の間合いを保って勝負。台湾出身、7月31日に支配下登録されたばかりの2年目が、大きな舞台で躍動している。「自分の資料も分からないのでは。嶋さんのミットめがけて集中しました。次の試合も楽しみ」。直球で押した嶋を「真っすぐが一番いい。一発で仕留められない。いける所まで直球で」とうならせた。