阪神坂井信也オーナー(69=電鉄本社相談役)が4日、大阪市内の電鉄本社で仕事始めを行い、昨季3勝に終わった藤浪にエールを送った。初詣は恒例の生田、湊川、長田の神戸三社参りで必勝祈願。おみくじは例年通り引かなかったという。

 昨年末、来年の漢字に「腕」を挙げて「藤浪君には鉄腕、剛腕になってほしい」と話していた。

 この日、母校の大阪桐蔭グラウンドで自主トレを公開した藤浪も自身のテーマの漢字に「腕」を選んだと伝え聞くと、「ホンマに? 申し訳ないなあ。『ありがとう』と言うておいて。全力で応援すると」と声をはずませた。

 藤浪には年賀状も書いたことを明かし、「あまり気負って、焦らないようにプレッシャーに感じないようにという気持ちはずっと持っている。真面目すぎるから、心配せなあかん。適当さがほしい」と笑顔で話した。右腕が昨年12月にトレーニングの「専門家行脚」を続けていたことには「いろんな手法をやって模索しているのは本当にいいこと」と目を細めた。

 今日5日は金本監督らと新年会に臨む。心新たに18年を迎え、頂点を目指す。