阪神和田豊球団本部付テクニカルアドバイザー(TA=55)が新設される「アカデミー」への意気込みを語った。5日の年賀式に出席。アカデミーでは特別顧問に就任する予定だ。「頻繁には行けないが、僕も教える」。日程の調整がつけば、自ら現場に足を運ぶ考えを明かした。

 特別顧問という肩書だが、イメージは校長先生。少年層の育成はもちろん、球団に復帰した上園、柴田両氏ら指導者にもアドバイスを送る。「野球人気は落ちていないが、野球人口は減っている。OBはみんな、危機感を持っていると思う。どこに問題があるか、分析していきたい。いずれプロのユニホームを着てくれたら」。野球界の発展に地道に貢献していく決意だ。揚塩球団社長も「他球団は数年前から始めている。野球振興に貢献できるようにやっていきたい」と底辺拡大に力を込めた。