オリックスのドラフト3位福田周平内野手(25=NTT東日本)が個性派グリップでレギュラーどりを目指す。12日、大阪・舞洲で新人合同自主トレに参加した福田は、「J-グリップ」と呼ばれる斜めに切ったようなグリップエンドのバットでティー打撃を行った。

 グラブなどの用具提供を受けている美津和タイガーから、この日練習用バットとして渡された。同社の担当者によると、パワーロスが少なく、打撃矯正や故障防止などに効果があるという。同じ型のバットを、昨季の米大リーグ・ワールドシリーズMVPのスプリンガー(アストロズ)らも使っている。日本でも少年野球で普及しつつあるが、プロで取り入れている選手はまだ少ないという。

 福田は「手首に優しい感じ。すごく引っかかるのでヘッドが立つ。僕は調子が悪いときヘッドが下がるから、(不振のとき)修正できるのではと思いました」と手応えを口にした。

 バットは社会人時代から愛用しているヤナセから提供を受けており、試合で使う予定はないが、昨夏の都市対抗で5割5分の高打率を残したシュアな打撃をレベルアップさせるための心強い“武器”になりそうだ。【高垣誠】