阪神大山が20日、鳴尾浜でともにノックを受けた糸原、植田に闘志をむき出しにした。「チームメートでもあり、ライバルでもある。その中で(ポジションを)争うのは当たり前のこと。勝たないと試合には出られない」。この日は二塁、遊撃に交互に入り約30分ボールを処理し、併殺プレーで軽快な動きも披露。それでも納得せず「イメージしている動きとは、まだ違う。とにかく練習して、自分の感覚を身につけたい」と貪欲に語った。

 出場機会を求め、昨秋から二遊間の守備に挑戦している。西岡や上本の中堅組に、糸原、北條、植田らの若虎もひしめく大混戦。そこを勝ち抜いて初めて、試合に出ることができる。大山は「試合で勝てるように、切磋琢磨(せっさたくま)していけたらと思う」と互いの成長を誓った。