西武菊池雄星投手(26)がキャンプ初日の1日から、ブルペン入りした。

 7つあるブルペンのど真ん中、西武菊池の球は群を抜いた。セットで右足をスッと上げる。膝頭がへその高さまで来たら少し下げ、その後は一気に胸の高さまで引き上げる。上体はぶれず、テンポよく投げ続けた。昨年10月のCS以来3カ月半ぶりの投球で、力は5、6割。立ち投げで25球。辻監督は「何人も並んだ中でも球が違う」と目を細めた。菊池も「全力で投げないとバランスを崩していた。課題が1つクリアできた。初日にしては9年目で一番」と納得できた。

 野球規則が改正され、2段モーションが可能となった。昨季、反則投球の指摘を受けた左腕は「ルールが決まったので、2段でやろうという感じ」。あくまで以前の形に戻すのではなく、一から作り直すが、「今まではフォームをどうしようというのが2月1日。今年は(2段という点は)固まっている分、いろんなことにチャレンジできる」と、改正を追い風とする。