オリックス福良監督がキャンプ打ち上げも不満顔だ。最終日となった26日、紅白戦後に監督、選手らがメイン球場に集まって手締め。指揮官は「みんな頑張った」としながら、MVPについては「いないよ」と寂しそうに漏らした。不満の種は外野手のアピール不足だ。「ポジションが空いているわけだから。本当に取りに来ているのか。感じない」とバッサリと切り捨てた。

 外野手は選手会長でもあるT-岡田が序盤に右脇腹を痛めて2軍落ち。空席のセンターを争わせるはずの後藤はインフルエンザでペースダウンし、杉本も紅白戦でサインミスを犯して2軍に「懲罰降格」した。キャンプ中に外野にコンバートされた4年目宗が、この日の紅白戦で二塁打を放つなど元気だが、思い描いた競争とはいかなかった。開幕までの1カ月。激しい競争がなければ、3年連続Bクラスの低迷から脱出できない。