日本ハムのドラフト1位、清宮幸太郎内野手(18=早実)が2日、ロッテ安田尚憲内野手(18=履正社)との“ドラ1対決”に胸を躍らせた。この日、札幌市内で行われた球団の激励会に参加。今日3日ロッテ戦(札幌ドーム)では、オープン戦初スタメンが予定されている。昨年、高校球界を沸かせた東西の最強スラッガー2人が、プロの舞台で激突する。

 ともに高校球界を引っ張ってきた同世代のライバルを、意識しないわけがない。日本ハムの清宮は、ロッテのドラフト1位安田との対決を前に「彼はたくさん試合に出て、いろいろな経験をしていると思うので、どんな結果であれ刺激になる」と、再会を心待ちにした。

 高校通算本塁打数は史上最多の清宮が111本なら、安田は65本。昨年、カナダで行われたU18(18歳以下)W杯(ワールドカップ)では、3番安田、4番清宮と全9試合で日本の中軸を形成した。練習試合では、アベックアーチも放っている。3位に終わり世界一こそ逃したが、安田は国際舞台で打率3割超え。清宮も2本塁打を放つなど、注目を集める中で周囲の期待に応えた。

 世界を相手に共闘した絆は、プロ入り後も、続いている。1月のNPB新人研修会では再会を喜び、2月の春季キャンプ中も無料通信アプリ「ライン」で、互いの近況を報告しあった。

 現在、清宮は対外試合で2戦連続安打中。「だんだん、開幕が近づいて試合数も多くなっている。結果が大事になるので、追い求めながらやっていきたい」と、開幕1軍を見据える。この日、清宮の3日ロッテ戦でのオープン戦初スタメンを予告した栗山監督は「2人で野球界を変えてやるくらいの志を持っていると思う」と、それぞれのチームで早くも存在感を放つルーキー2人に目を細めた。同世代のライバルの存在が、さらに背番号21を強くする。【中島宙恵】