阪神大山悠輔内野手(23)の侍デビューがいよいよ目の前に迫ってきた。2日、ナゴヤドームでの侍ジャパン全体練習に参加。今日3日のオーストラリア戦はベンチスタートが濃厚だが、途中出場の可能性はもちろんある。プロになって初めて迎える国際試合。「1球1球に意味があるのでムダにはしたくない。上の選手に追いつけるようにしたい」と前を向いた。

 この日のフリー打撃では32スイングで6本の柵越え。順調な様子を披露した。キャッチボールの途中では稲葉監督から直接話しかけられるシーンがあるなど、期待は大きい。

 全体練習後には「こんな選手を選んでくれてありがたい。結果プラスアルファというのを求めて、レベルアップしていきたい」と謙虚に語った。今日3日からの2試合で結果を残し、稲葉監督ら前で存在感を示せば、20年東京オリンピック(五輪)出場に向けても絶好のアピールとなる。オリンピック出場に向けても、重要となる2試合に大山は「(練習で)やりたいことはできていると思う。(試合を)やるからには結果が欲しい」と闘志を燃やした。

 虎を代表して、そして日本代表として-。23歳の若き右の大砲候補が、大きな1歩を踏み出す。【真柴健】