昨季右肩痛で1軍登板なしの巨人沢村が、勝利の方程式入りに名乗りを上げた。

 ヤクルト戦の7回、4番手で登場。1球で危険球退場となった昨年3月4日のオープン戦日本ハム戦(札幌ドーム)以来、ちょうど1年ぶりの1軍マウンドに「力むなと思っても無理。力み倒してやろうと思って投げた」。山崎を内角への最速153キロの直球で空振り三振に切るなど、15球中150キロ超えの直球は12球と力で押した。制球にややばらつきはあったが、3者凡退にねじ伏せた。

 8回はマシソン、9回はカミネロが0点に抑えた。斎藤投手コーチは「3人の並びはいい感じ」と方程式に手応えを得ていた。高橋監督は沢村の1軍同行について「そうなると思う」と話した。今後、状態次第で回またぎのテストも予定。16年のセーブ王は「カミネロ、マシソンの前に入っていけるようにアピールしたい」と力強く言い切った。