米メジャーのカブスからフリーエージェント(FA)となっていた上原浩治投手(42)が9日、巨人入団会見を行った。契約は1年で契約金1億円、年俸2億円(推定)プラス出来高払い。メジャー以外は引退する決意だったが、現役続行への情熱が勝った。他球団からもオファーを受けた中で古巣の熱意に10年ぶりの復帰を決断した。

 -入団を決めた理由

 メジャーでの契約をずっと待っていたが、あまりいい話がなく、迷っていたところに巨人からお話をいただいた。他の日本の球団からもいただいたが、熱意あるお誘いを受けたのが巨人だったので、こちらからよろしくお願いしますと。

 -後押しした人は

 家族の存在が一番大きかった。子どもが野球を見たいというのは大きかった。

 -引退も考えていた

 軽はずみな発言をしたかなという思いと、野球をしたかった思いが強かった。

 -巨人への思い

 10年お世話になったところで、FAで出て行ったにもかかわらず、もう1度帰ってと誘っていただき、感謝している。

 -巨人にいつか復帰するイメージはあったか

 まったく持っていなかった。ここ2週間くらい。巨人というか、日本に帰ってくると決めたのが。だから想像はしていなかった。

 -高橋監督の2年間はどう映っていたが

 大変なポジションですから、苦労しているなと感じていた。巨人は勝たなくちゃいけない、強いチームじゃないといけない。それに貢献できたらいいなと思う。監督どうこうというより、みんなで勝って笑顔になりたい。

 -背番号11

 空いている番号でいいと話した。11番は(投手総合コーチの)斎藤さん。素晴らしい選手がつけていた。喜んでお願いしますと。

 -経験を伝える役目

 自分の経験の中で生かせるものがあれば話を聞きに来てほしい。コーチではない。現役選手なので一生懸命練習している姿を肌で感じてもらえることがあればいいかなと。僕も妥協せずにやらないといけない。

 -ファンへの思い

 結果を残して、帰ってきてくれて良かったなと思われないといけない。結構プレッシャーにはなる。勝つことが一番。