巨人沢村拓一投手(28)が23日の楽天戦に続き、8回から登板した。1回を11球2奪三振の3者凡退。4試合連続無失点と好調を維持し、今季初の連投テストも難なくクリアした。

 先頭の銀次を直球、フォークと2球で追い込むと、最後は内角低めへこの日最速となる150キロの直球を投げ込んだ。「フォークを振っているので頭に意識がある中でしっかりと投げ込めた」と巧打者をぴくりともさせず、見逃し三振に仕留めた。続く内田もストレートでファウルを打たせ、追い込むと最後は138キロのフォークでバットの空を切らせた。

 1年ぶりの1軍登板となった4日のヤクルト戦からオープン戦6試合に登板。失点は1、自責点はゼロと16年セーブ王の力を見せつけ、勝利の方程式を支えている。30日の阪神との開幕戦まで1週間を切った。「今日は今日、明日は明日。しっかりと練習で技術を向上させて開幕を迎えられるようにしたい」と力を込めた。