「星野魂」を胸に、巻き返す。楽天は今日3日、楽天生命パークで日本ハムを迎え、本拠地開幕戦を戦う。1月4日に死去した星野仙一氏(享年70)をしのび、選手やスタッフ全員が永久欠番となった「77」のユニホームを着用する。先発予定の岸は2日、同球場で投手練習に参加。強い責任感を口にした。

 岸 星野さんの背番号を背負ってやるわけですから、恥ずかしくない投球はしたい。星野さんに声を掛けてもらえなければ地元のチームでやれてたか分からない。星野さんに感謝、恩を返せてない。今年1年頑張って、いい報告ができれば。

 マウンド上には「77」のロゴを掲出する。この日の午後2時に、石灰でマウンド後方に「77」が入れられた。グラウンドの整備、維持管理する阪神園芸の森本剛志さん(43)は阪神で監督、楽天で副会長を務めた星野氏を見てきた。「オーラが本当にすごい方だった。たまに声を掛けてくれてうれしかった」と懐かしむ。

 始球式は同氏と親交があったシンガー・ソングライターの小田和正が務める。チームは2連敗中。手向けの1勝を届ける。【栗田尚樹】