阪神マテオの右こぶしがまた天を突いた。3-1の8回、1死満塁の大ピンチを招いた。ここで福田を三-二-一の併殺に打ち取った。「打ち取った瞬間『よし』と思った。審判がアウトのコールをしたら、気持ちが出たよ。自分で招いたピンチだったけど、抑えられて良かった」と表情をやわらげた。

 4日のDeNA戦でも見せた派手なガッツポーズはすでに代名詞。球団内でグッズ化の声が上がり始めるなど、最強リリーフ陣を象徴する光景になりつつある。この日は桑原、マテオの昨季最優秀中継ぎコンビからセーブ王ドリスにつなぎ、逃げ切った。香田投手コーチは「昨年は(打者の)右、左で気を使っていたところもあるけど、今のところはこの順番で」と順番の固定化も視野に入れる。「8回の男」候補のマテオにかかる期待は昨年以上に大きい。