キャプテンが1人、気を吐いた。阪神福留が先制適時打を含む2安打1打点。チーム唯一のマルチ安打を記録した。

 1回の第1打席では2死一、三塁から巨人野上の変化球を引っ張った。鋭い打球を右前にはじき返して3試合ぶりの先制点。試合中に広報を通じて「好機でなんとか先制点をという気持ちで打席に入りました。若い高橋(遥)が頑張って投げているし、先制点が取れて良かったです」とコメントした。

 逆転を許した後の4回1死からはバットの先ながらも左前へしぶとく落とす安打。敗戦に試合後は無言だったが、変わらぬ勝負強さと勝利への執念をにじませた。前日21日に巨人田口から右手首付近に受けた死球の影響も感じさせなかった。今季出場18試合のうち、無安打、無打点の試合は4試合だけ。打率も3割2分8厘をマークする主将が頼もしい。