2軍調整中の阪神中谷将大が2打席連続本塁打を放ち、復活の兆しをみせた。

 2回、先頭でソフトバンク長谷川宙の144キロ直球を一振り。打球は風に乗り、長い滞空時間を経て左翼ネットに到達した。2発目は4回、同じく先頭打者で直球をフルスイング。今度は弾丸ライナーで左翼ネットに突き刺さった。中谷は笑みをこぼしながらダイヤモンドを一周した。

 矢野燿大2軍監督は「ちょっとずつタイミングの取り方や練習の打球の方向とか、練習の内容で良いものは出てきている」と評価した。中谷は「タイミングを合わせるということをやっていきたいと思います」と話した。現在2軍での打率は1割9分5厘だが、ここ4試合で3本塁打と本来の調子を取り戻しつつある。矢野監督は「今日のことをきっかけにしてもらいたい。他の打席でも、いい内容を増やしていけたら、チャンスはあるんちゃうかな」と期待した。昨季チームトップの20本塁打を放った虎の和製大砲が、1軍の昇格へ前進した。