中日松坂大輔投手が、古巣ソフトバンク相手に好投した。今季7度目の先発登板。初回から制球に苦しみ、2回までに63球を費やすなど序盤から球数が増えた。

 昨季まで在籍したソフトバンク時代の3年間で、1軍登板はわずか1試合。ほとんどをリハビリに費やし、大型契約で迎えてくれたソフトバンクの期待に応えることができなかった。「(ソフトバンクへの意識は)あったと思う。普通に投げようと思っている時点で意識していた」。序盤から大量の汗。そして終盤には左臀部(でんぶ)に張りが出ていた。しかし、要所を締め、5回104球3安打1失点。5-1のリードのまま降板し、今季3勝目を手にした。

 「昨日も投手陣をたくさん使っていた。長いイニングを投げるつもりだったが、降板してチームに迷惑をかけた。申し訳ない」と反省のコメントを並べた松坂だったが、森監督は絶賛。「(3連戦の)頭が取れたのは大きい。それも松坂でできたのも」。この1勝でチームは4位に浮上。初のAクラス入りへ再挑戦権を得た。