労組日本プロ野球選手会は13日、大阪市内で臨時大会を開き、12月に発表する「日本プロ野球構造改革案2018」を議論した。(1)野球普及・育成環境の整備(2)魅力あるプロ野球の制度の構築(3)引退後支援の充実を掲げ、幼少期から現役後までを網羅した。

 (2)について炭谷銀仁朗会長(西武)は、中卒でロイヤルズと契約した結城海斗投手を例に「NPB(日本プロ野球)と比較するとMLBがよく見える。最近も直接MLBに行く形が出てきた。個人的にはすごい選手が出てきて、NPBを騒がせてくれよという思い」と話した。

 米大リーグでは若い選手の飼い殺しを防ぐため、メジャーに昇格できない選手を対象に「ルール5ドラフト」が行われている。これを日本風にアレンジした「現役ドラフト」として提唱する意向だ。「球団的には難しい話だろうとは思うが、僕らが有利になる話ではなく、野球がより良くなるために話していきたい」。若手の移籍活性化を優先課題に挙げた。【斎藤直樹】