日本ハム杉浦稔大投手が、移籍後初登板初先発で白星の権利を持って降板した。

 切れ味抜群の直球を軸に、ソフトバンク打線を翻弄(ほんろう)した。3点リードの5回の先頭、デスパイネへの死球が唯一許した出塁。5回無安打無失点で降板した。妻で元モーニング娘。の紺野あさ美さんもスタンドで見守る中、インパクト十分に好投した。

 「昨日の夜は少し変な緊張感はありましたが、今日は意外と平常心でマウンドに立つことが出来ました。とにかく1球1球、1人1人へ向かっていくことだけを心がけていました。札幌ドームは、たしかヤクルト時代のオープン戦で投げたことがあるんですが、今日は3ボールになったら拍手、声援をもらえたりして、その時とはやっぱり違いました。故郷の温かい応援が力になりました」。

 北海道・帯広市出身で、帯広大谷-国学院大を経て13年ドラフト1位でヤクルトに入団。プロ4年目の昨年7月、交換トレードで日本ハムに移籍した。右肩痛の影響で、1軍登板はヤクルト時代の17年4月26日の中日戦以来。「リハビリでやってきたことを信じて、それが出来れば結果は考えずに、と思って投げました。(捕手)石川亮も、しっかりと引っ張ってくれて感謝しています」と、再スタートを振り返っていた。