日本野球機構(NPB)は13日、都内に審判員を集め、約2時間の注意喚起を行った。現役審判員55人のうち集合可能な29人、指導員2人の31人が参加。斉藤惇コミッショナー(78)から「集中力を欠くことなく、プロの審判の誇りを持ってやって下さい」と伝えられた。

 シーズン中では異例となる招集は、トラブルが続いたため行われた。9日の広島-中日18回戦(マツダ)で4ボールに対し球審がカウントを間違え、四球が宣告されなかった。6月22日オリックス-ソフトバンク10回戦(ほっと神戸)では、リクエストからのリプレー検証を巡る誤審騒動があった。友寄正人審判長(60)は「いろいろなことでもう少ししっかりやっていきましょうと。カウントは言い訳できない。完璧に審判のミスだと注意した」と話した。

 再発防止策として、今後は球審に限っていたインジケーター(カウント計測用具)を、三塁塁審と控え審判も持つと決まった。公式記録員とも連携。記録員が疑問を感じた際は、審判室へ、速やかに連絡を入れることも決まった。カウント間違いは10年に1回程度繰り返されているが、撲滅を目指す。【斎藤直樹】