プロ野球巨人OBの堀内恒夫氏(70)が、今季限りでの現役引退を発表した広島新井貴浩内野手(41)の思い出を振り返った。

堀内氏は6日、「新井貴浩選手へ」のタイトルでブログを更新し、「他球団ではあるけれど思い入れのある一人の選手が『今季限りの引退』を発表したので是非ともメッセージを送りたい」と書き出した。

堀内氏の息子が駒沢大学野球部で新井の2つ上の先輩だったことから、休日には家に連れてくることがあったという。「丸坊主でおとなしくて まぁ、後輩ってこともあったと思うけど それにしても静かな子だなぁ~っていうのが当時の印象なんだけどね 『これは食いきれんだろう』と用意した2kgの牛肉を息子と一緒に静かにペロッと平らげた時は流石の俺もビックリしたもんさ(笑)」と当時を振り返った。

「駒大の仲間が口を揃えて『正直、あそこまで行けるとは思わなかった。』って言っていたそうだけど その君が20年間、プロの第一戦で活躍し続けたんだもんなぁ」としみじみ。「しかしまぁ巨人戦でも遠慮なく打ってくれちゃって『あんなに飯食わしてやったのにさ』って見てたけどもね、新井くん(笑)」と冗談を交えながらも、プロ入り後の猛練習で大きく成長し、球界を代表するスラッガーとなった新井を「一発があるバッターは怖い。そのイメージが今なお、君にはある。その思いっきりバットを振るスタイルを20年間貫いた、っていうのが素晴らしいじゃない。不器用だけど不器用なりに自分のスタイルを貫いた20年 それこそが君の誇りであり勲章である。俺はそう思うよ」と称えた。

新井の現役引退について「引き際っていうのはなんとも決めづらいものなんだけど 会見での君の晴れやかな顔を見て『納得したんだな』って思った」と堀内氏。「まだシーズンも残っている。最後までその新井スタイルをファンの皆さんに見せておくれ」と呼びかけ、「『お疲れさま』の言葉はその後だな」と結んだ。