ヤクルトが「全員野球」で青木の穴を埋める。クライマックスシリーズ(CS)ファーストステージが今日13日、セ・パ両リーグで開幕する。セ・リーグ2位のヤクルトは3位巨人と本拠地・神宮で対戦する。

2日に左太もも裏を負傷して別メニュー調整中の青木宣親外野手がベンチ入りするかどうかの判断は、直前になる見込み。プレーだけでなく精神的支柱として今季の快進撃を引っ張ってきた背番号23が不在なら影響は大きい。

仮にベンチ入りしたとしても、万全の状況ではない。“穴”は、結束力でカバーする。代わって2番スタメンとなる山田哲は「正直、チーム的にも痛いと思うけど、カバーできる力はあると思う。ミーティングでも『一丸となって頑張っていこう』という話はしている」と気合十分。前日練習後の取材中に遭遇した青木に「ガマン!」と声を掛けると「ファイティング!」とエールを送られたバレンティンも「抜けたことはチームにとって大きな打撃。代わりはいない。いない中でやっていくしかない。打点をあげることに集中していく」と決意を示した。

主将の中村は「みんなで1つになっていく。1試合でも長くできれば復帰できる状況も出てくる」と総意を代弁した。青木が戻ってくるまで、負けられない-。昨季96敗の屈辱を結束力で晴らしたヤクルトが、CSでも束になって挑んでいく。【浜本卓也】