亜大が延長12回の末に東洋大を振り切り、勝ち点2(7勝6敗)として最下位を免れた。

敗れれば最下位が決まる試合だった。1-1で迎えた延長12回、2死二塁から代打の有田球児内野手(3年=高知)が左翼線を襲う二塁打を放ち勝ち越した。リーグ初打席で放った初安打が価値ある1点となった。ヒーローは「自分で決めるしかないと思った。緊張はしませんでした」と振りかえった。

亜大の最下位は03年秋が最後。苦しみ抜いてつかんだ勝利に、日ごろは厳しい生田勉監督(52)にも笑顔が飛びだした。「よく勝ちました。東都は優勝と最下位のプレッシャーがあるリーグ。それがあるから成長させてもらえる。しびれました」と話していた。