連覇を狙うソフトバンクが延長10回に柳田悠岐外野手の劇的なサヨナラ本塁打で、日本一へ王手をかけた。

同点で迎えた延長10回無死。先頭の柳田が広島の守護神・中崎の内寄りに入ってきたスライダーを逃さず、右翼テラス席へ運び去った。

劇的な柳田のサヨナラ本塁打で決着をつけた工藤公康監督も興奮気味だった。「本当にまさかというか、追いついて追い越されて、追いついてと見ている人にとっては興奮する試合だったと思いますが、僕の心臓は飛び出しそうでした。(柳田のサヨナラ弾は)頭の中では打ってくれればと思ったけど。さすが4番、ウチの中心としてシーズンやってくれただけのことはある。大きな試合で大きな仕事をしてくれた」と主砲に称賛の声を惜しまなかった。

本拠地3連勝で3勝1敗とし2年連続日本一へ王手をかけた。「(継投で)途中、失敗もありピッチャーには申し訳ないという思いがあったが、リリーフ陣が本当によく投げてくれた。(本拠地12連勝)ファンの熱い声援が選手の背中を押してくれている。選手たちも思い切ってプレーできている。とにかく今年最後のヤフオクの試合だったので勝って終わりたかった。王手が懸かり、日本一になれるように。あさっての試合できっと日本一になります」。勝っても言葉を選ぶように謙そんしてきた工藤監督の口からついにV宣言が飛び出した。