中日のドラフト1位、大阪桐蔭・根尾昂内野手(18)が11日、仮契約後の初仕事に臨み、背番号7への思いを初めて語った。東海地区のテレビ2局を回り、落ち着いた表情で生出演もすませた。出演後には、プロで最初に背負うことになる背番号について言及した。

「新聞で初めて知りました。(大阪桐蔭で)初めて全国制覇した時につけていた」と、昨年センバツ優勝時の愛着のある番号と明かした。森野2軍打撃コーチが現役時代につけていたイメージも強いが「戦後、ショートでただ1人本塁打王になった人ですね」と、宇野勝氏(60)の名前も披露。チームを代表する番号であることも認識している。「(遊撃手は)打撃より守備と走塁を極めないとトップになれない。(宇野さんみたいに)愛される選手にもなりたい」と続けた。

現在開催中の日米野球もチェック中。「(ソフトバンク)柳田選手などは体格が全く違うんですけど、強い打球をはじき返すところは自分も意識している部分」と、トッププレーヤーの研究にも余念がない。「練習量は落ちていない」と体力強化にも努める。木製バットでの打撃練習も「まだ探り探り。ヘッドを利かすなど、技術がないと打てない。でも当たればおもしろいように打球が飛ぶ」と話した。“ラッキー7”を背負ってグラウンドに立つ日を、根尾は心待ちにしていた。

▼中日の背番号7 最初に背負ったのは捕手、外野手でプレーした鈴木秀雄。71年から捕手の新宅洋志が8年つけたあと、79年から宇野勝が14年間背負ったのが最長。ほかに森野将彦らがおり、強打の野手が背負うことが多い。