ソフトバンク城所龍磨外野手(33)が30日、ヤフオクドーム内で引退会見を行った。

今季限りで戦力外となり合同トライアウトを受けたが、「11月いっぱいで声がかからなければ、引退しようと強く思っていた。この日が来たなという気持ち。僕の性格上、待ったり、耐えられない。15年間苦しいことが多かったが、家族、両親、ファンの方々の支えがあってここまで来られた」と引退を決めた。

一番の思い出は05年8月30日ロッテ戦(ヤフードーム=現ヤフオクドーム)でのプロ初出場だった。「大道さんの代走(一塁走者)で出たが、打者の本間さんの打球に当たって守備妨害となった。母から『最初は失敗からのスタート、龍磨らしいね』とメールをもらいました。それをすごく覚えている」。

「今後も野球に携わっていきたい。まだ何をするかは決まっていないが何らかの形で球団に入って」と、今後は球団に残ることを明かした。

会見を終えるとOBの松中氏、福田が花束を持って現れた。城所は「(福田)秀平は何時ですか? って聞いてきたから、絶対来ると思ったけど、松中さんは知らなかった。泣くもんかと思いましたよ」。最後は笑顔となった。