阪神ドラフト2位の延岡学園・小幡竜平内野手(18)が2日、驚異の足で、周囲を驚かせた。新入団選手の体力測定で、30メートル走3秒98という好タイムを記録。これまで3秒台を出した阪神の主な選手は上本、植田、島田ら。この日唯一となる3秒台で、俊足の先輩たちに早くも並んだ。

目を丸くしたのは、そばで見ていた伊藤トレーニングコーチだった。「小幡君は素晴らしかった。スピード感はないんだけどバランスが良くて、タイムを計ると『おっ』となった」とべた褒め。一方の小幡は「足が速いと思ったことはないんですけど、盗塁を決められるような選手になりたいです」と控えめだったが、垂直跳びでもドラフト4位の斎藤に次ぐ71センチを記録し、高い身体能力を見せた。

この日は甲子園歴史館も見学。企画展では歴代ショート特集が行われており、阪神鳥谷の展示もあった。「3拍子そろっているし、目標としている選手です」とあらためて自身の目標と確認。快足を武器に一流のショートを目指す。【磯綾乃】

◆昨年の新人体力測定での島田 17年12月3日に行われた新入団選手の体力測定30メートル走で、ドラフト4位の島田海吏外野手(上武大)が3秒99の好タイムをたたき出した。島田は中学時代、野球部に所属しながら陸上部の大会に出場。後に100メートル9秒98の日本記録を樹立した桐生祥秀を、全国大会で破ったという逸話を持つ。また、昨春キャンプでは、荒木が3秒66、江越が3秒97、横田が3秒99を記録している。