西武森に「100試合スタメンマスク指令」が下りた。優勝旅行3日目の16日(日本時間17日)、辻発彦監督(60)はハワイ・ホノルルにあるステーキハウスの名店「ウルフギャング」を訪れた。名物の熟成肉のTボーンステーキをがぶり。「うまい!」と舌鼓を打ちながら、アメリカンステーキばりの骨太な構想を明かした。「来年は森に100試合以上、マスクをかぶって欲しい」。

5年目の今季は先輩の炭谷、岡田を抜き、チーム最多74試合で先発マスク。強打者として鳴らすが、「もっとバッテリーで勝てる試合を増やさないと」と、捕手らしく守りファーストで考えている。これに、辻監督は「捕手のレギュラーとして頑張った。打つだけじゃない。守りへの意識があるのがいい」と目を細めた。来季はベテランの炭谷が抜けるだけに、ますます森への比重が高まる。100試合を最低ノルマとして課す。

店では、辻監督の実績を知ったウエーターから「スーパーコーチ!」と声をかけられた。連覇のためにも指揮官を支える太い“骨”が必要だ。(ホノルル=古川真弥)