元プロ野球選手の、ファイターズ・ベースボール・アカデミーの講師たちが、少年少女、指導者へ向けて紙上レッスンを行います。

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キャッチボールで「遠くに投げる時のポイント」についてお話しします。キャッチボールで投げる距離は塁間が基本ですが、正しいフォームで相手の胸に強いボールを投げられるようになったら、少しずつ距離を伸ばしていきましょう。

遠くに投げる、いわゆる遠投と呼ばれるものにも注意点があります。離れている分、どうしても上に向かって投げ過ぎ、利き腕の方の肩が下がってしまいます。そうなると故障にもつながります。多少下がる分には問題ないですが、出来るだけ両肩を平行に保つように意識することが大切です。それから高い球を投げるのではなくて、低めのライナーのようなボールを投げるということを心がけて下さい。

投げる距離が短いと、どうしても腕だけで投げてしまいがちになります。しかし、キャッチボールの延長である「遠投」は、遠くまで投げようとすることで、自然と大きなフォームで投げるようになります。この体全体を使って投げることがとても大切です。思い切り遠くへ投げようとして、力みすぎると自分のフォームを崩してしまうので、とにかくバランスよく、正しいフォームで投げることを考えながら取り組んでみましょう。

◆北海道日本ハムファイターズ・ベースボール・アカデミー 未就学児から小学6年生までを対象に、元プロ野球選手がコーチとなり、野球の基礎基本から1人1人にあった技術指導をしてくれる野球スクール。http://www.fighters.co.jp/academy/baseball/