広島大瀬良大地投手(27)が今オフ、自身初の水泳トレで軟体化を目指している。今季、最多勝と最高勝率の2冠獲得も「シーズン終盤には疲れを感じてしまっていた。肉体的な硬さがひずみになっていたところもあったと思う」と肩関節や筋肉の硬さが疲労蓄積に影響。肉体改造の必要性を痛感した。

今オフから広島市内のプールに通っている。負荷のかかる水中でバタ足はせず、両腕もクロールの動きではなく、投球動作の動きで泳ぐ。大きく腕を使わなければ進まない。「(25メートルの)半分のラインのところでもうしんどい。肩関節と筋肉が硬いので、柔らかくなるように。トレーニングとしてもきついので、柔らかく、強い筋肉がついてくれれば」。契約更改時に掲げた投球回200イニング到達のため、柔軟性を求めていく。

昨オフは投球フォーム改造に取り組んだが、今オフは微修正をテーマに置く。「継続するトレーニングも多いけど、強度は上がっている。昨年は下地づくり。今年はその上に土台をつくり上げているような作業。フォームをもっと固めていかないといけない」と充実の表情を浮かべる。目に見える大きな変化はなくても、大瀬良は今年も進化を続けている。【前原淳】