二度あることは三度ある!? 3連覇の広島ではアカデミー出身のドミニカ人選手のブレークが続いている。

一昨年はバティスタ、昨年はフランスアが台頭した。迎える2019年、彼らに続くのはアレハンドロ・メヒア内野手(25)しかいない。

メヒアはバティスタと同じ15年秋に来日し、16年に育成契約を結び、17年に支配下選手登録された。一気にレギュラー格となった同僚を横目に、2軍を主戦場としてきた。ただ2軍では今季、最高出塁率を含め、打撃4冠。ブレークのきっかけをつかんだ。

課題はメンタル強化にある。1軍で出場機会を増やした18年終盤、緒方監督も東出打撃コーチも「今、チームで一番振れている」と口をそろえ評価していた。だが、試合では気持ちもバットも空回り。結果を求める思いと焦りからか、練習のような打撃ができず、結果も残せなかった。

1軍登録されているドミニカ人選手でただ1人、日本に残り、今秋キャンプに参加。外野に挑戦する意欲も見せた。すでに広島には7人の外国人選手が在籍。4枠の外国人争いは激しいが、2年間プレーして積み重ねてきた経験と自信で課題を克服し、風穴を空けたい。狙うは3年連続のドミニカン大ブレーク。「来年は今年よりもっと打ちたい。やれる自信はあるよ」。誰よりも、メヒアが3年目の正直を信じている。【広島担当 前原淳】