2019年、西武高木勇人投手(29)の勝負球は“合体カーブ”に決まった。25日、メットライフドームで契約更改。移籍1年目は8試合にとどまり、470万円減の年俸3030万円となった。「どうせなら思い切り落ち込んだ写真を」と自ら切り出し、がっくり肩を落としてみせた。それもつかの間、「向こうの握りはすごいんです」と興奮気味に語り出した。

握りとは、カーブのこと。斉藤大とともに、オーストラリア・リーグに参戦。前日に帰国したばかりだ。現地でカーブを教わったが「僕にはあの握りは無理。だから、今までのカーブと合体させました。合体カーブです」。今季のカーブは土肥投手コーチに習ったもの。「土肥カーブと、オージーカーブの合体だから…ドーイーカーブ?」と小ボケ? も披露した。

肝心の中身だが「回転数が上がりました。これまでがシュッなら、キュッて感じです」。球速は100キロあまりから7キロほどアップ。見逃しを奪い、相乗効果で直球に対する打者の反応も悪くなったという。

来季は巨人時代の先輩・内海が自らと同じFA移籍の人的補償で加わる。再び同僚となり「めっちゃ、楽しみ」。新たな武器と尊敬する先輩の2つを追い風に、巻き返す。【古川真弥】(金額は推定)