中日が営業力強化のため、来年1月に営業部門を改編することが28日、分かった。現在、企画営業部とチケット部の2部門で運営。球団首脳は「企画営業部を2つに分けて、ファンサービスと収入部門を分けます。きめ細かく対応する」と話す。グッズ販売などを担う企画営業部から、イベント運営に特化するイベント推進部を新設。チケット部を合わせた3部門とする。

松坂と根尾の相乗効果による収入アップが狙いだ。今季の中日主催試合の観客動員は214万6406人。1試合平均はセ・リーグトップの前年比8・3%増の3万231人。今季加入した松坂人気の影響が顕著だ。ナゴヤドームで登板した9試合平均は3万3043人と、動員動員に大きく貢献した。グッズ収入でも突出。貢献度は球団内で1番の評価を得た。今オフには黄金ルーキーの根尾が入団。東海エリアの岐阜県出身とあって、早くも人気は沸騰している。球団側は来年の予算をプラスで組み、営業面で強気の姿勢で臨む。

矢野球団社長は27日の仕事納めで、「中日ドラゴンズの商品とはチームと選手。中日の魅力を見つけ、磨いて商品化する」と大号令をかけた。チーム編成では与田新監督を招き、大きく改革。グラウンド外でも組織改編に着手し、勝利と営業の両面で再建を目指す。【伊東大介】