ソフトバンク工藤公康監督(55)が22日、開幕投手に立候補している千賀滉大投手(25)、東浜巨投手(28)の争いを歓迎した。

この日、都内で行われた12球団監督会議に出席。先発の柱2人の思いを聞くと「いいんじゃないか。競い合ってくれるのは。1年間、ローテーションをまわって勝ち続けるのがエース。彼らが投げたいというのは、1年間頑張ろうという証。そういう人がどんどん出てくれれば」と喜んだ。

これまで工藤監督は15、16年摂津、17年和田と経験のあるベテランエースに託してきた。昨年は17年16勝で最多勝の東浜ではなく13勝の千賀だった。大きく成長してほしいという期待で指名したが、故障がちで1年間ローテーションを守れなかった。一方の東浜も右肩痛で7勝に終わった。

工藤監督は「(2人は)開幕投手候補として頭に浮かぶ選手。だからこそ開幕を狙うのはいいこと。2人がローテーションを守ってくれたら心強い」と、今季は2人を競わせ決める。工藤監督は「キャンプ中には決めます」と明言。例年2月20日前後には決定している。今年も紅白戦最終戦あたりまでに結論を出す。

この日、11球団の監督と顔を合わせ「みんなが集まるとこれからだな、キュッと気持ちが引き締まる」と、新たなシーズンが始まることを実感した。リーグ優勝奪回、3年連続日本一へ向けた大事な開幕戦のマウンドに指名するのは、どちらになるだろうか。