上げ潮でキャンプインだ。日本ハムのドラフト1位、吉田輝星投手(18=金足農)が26日、千葉・鎌ケ谷の2軍施設で、新人合同自主トレ4度目のブルペン入り。

座った捕手を相手にカーブ、スライダーを交え21球。「今日は一番いい」。手応え十分だったのは、投球フォームの安定感。「今までと違うのは、踏み出した足が安定して同じ場所にしっかり到達したことです」。5足分の幅を取った、左足の踏みだし位置が安定。ラスト1球は右打者の外角低めへ力強い直球を決めて締めくくった。

24日に課題に挙げた真っスラしてしまう直球も、質が上がった。投球中は「曲がった?」と何度もバッテリーを組んだ同6位の田宮裕涼(ゆあ)捕手(18=成田)に確認。「ダメな時といい時の差が分かってきた。言葉では分かっていないですけど、体の感覚として。曲がる球と普通の球が、半々くらいの割合まで来ました」と好感触だった。

弾道測定器を設置した。前回は6~7割の力で「140くらいがマックスだったと思います」。取材対応時に球速や回転数などのデータを未確認も「5、6割でしたが、見ていた人がいい球だと言ってくれました。体重移動とかロスのない力の伝わり方をしていたからだと思います」。見た目には前回以上の力強さがあった。受けた田宮も「直球はポーンと浮き上がってきた。カーブは縦に、スライダーはクイっと斜めに。今までで一番痛かった。左の人さし指が少し腫れています」。自然とペースが上がっていく。【木下大輔】