日本ハム金子弌大投手が31日、野球人生で最大級の珍事に襲われた。米アリゾナでの自主トレで初めてブルペン入り。

捕手を立たせて25球を投げたが「こんなに緊張するブルペンは久しぶり。足がつりそうになりました」。無理もない。通算120勝右腕がブルペンへ向かうと栗山監督ら首脳陣、秋吉ら投手陣も数名が集結。「いいところを見せないとという…欲というか、それで緊張しました。全然楽しめなかった。内容もよくなかった」と苦笑いで振り返った。

ブルペン投球は、もともと得意ではない。実戦で結果を残すためのプロセスとして「ブルペンでの状態は気にしていない。自分の感覚で投げられているかを重視している。状態を上げていきたい」と話した。熱視線を送った1人の栗山監督は「環境を変えてもう1回、何とかするんだという気持ちが、緊張に表れていると思う。それがチヒロのいいところ」と分析。新天地で大きな期待に応えたい金子のピュアな思いが、思わぬド緊張ブルペンにつながったようだ。