日刊スポーツはキャンプ期間中「カープ観測」と題し、広島のさまざまなデータを計測し、その強さを探っていきます。不定期連載初回のテーマは「鯉投の85センチ」です。

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日南に5つあるブルペンのうち、3つのホームベース上に白いゴムひもが張られた。地面から85センチ。打者のベルトよりやや低い位置だ。この線より低く投げるのがノルマで、昨秋キャンプから取り入れている。佐々岡投手コーチは「低めに強いボールを投げる意識をつけさせる。1球目からしっかり投げられるように」と目的を説明した。

キャンプのテーマの1つが、昨季防御率4・12と苦しんだ投手陣の立て直し。このブルペンで投げた岡田は「投げにくいけど、低めを意識するようになりますね」。一岡も「僕は高めの真っすぐで勝負したいですが、その上で低めを意識する練習になる」と話した。