ソフトバンクのドラフト2位杉山一樹投手(21=三菱重工広島)、同7位奥村政稔投手(26=三菱日立パワーシステムズ)が、ルーキー一番乗りで打撃投手を行った。

杉山は塚田、高田相手に41球で安打性は3本、ボール球は11球だった。「60点ですね。投げ急いでしっかり体重移動ができなかった」。最速は144キロ。アマ時代に最速153キロを誇った右腕としては試運転の段階ながら、ベンチ前では森、東浜らが熱視線を送っていた。

26歳のオールドルーキー奥村は西田、牧原に29球で安打性3本、ボール球は8球。フォームで打者のタイミングをズラすなど経験豊富な投球術を見せた。この日の最速は144キロ。「最近は150キロは出ないが、遅くても絶対あいつらには負けない」とパワーピッチャーの甲斐野、杉山へのライバル心を見せた。

A組(1軍)には4人の新人がいる。宿舎では毎朝午前7時10分に最年長の奥村が残り3人の部屋のチャイムを鳴らして朝食会場へと連れて行く。一番年下の杉山は「ピンポンで僕は起きて、そこから用意して10分くらいして行くんです」と申し訳なさそうに笑う。仲の良い即戦力ルーキーたちが、3年連続日本一への力になる。【石橋隆雄】