ロッテ種市篤暉投手が千賀も認める「貫通力」で開幕ローテ入りへ存在感を示した。

オープン戦初戦の中日戦で4回から登板。平田、ビシエドの中軸から始まる打線も最速149キロの直球とフォークでねじ伏せた。1四球のみの3回無安打無失点と完璧に封じた。「まだ春先なので吉井コーチからも『直球をガンガン投げていこう』と言われた。開幕ローテに向けていいアピールができた」と納得顔だった。

昨季は7試合の先発機会を与えられた期待の3年目右腕。オフはソフトバンク千賀の自主トレに参加し「エグイ! 貫通力がすごい」と球界を代表する剛腕に直球を認められた。登板前に“師匠”が最速158キロを計時したのも確認し「化け物ですね。自分も球速にこだわりたい。追いつけるように」と背中を追う。対外試合3戦で8回3安打無失点。井口監督は「いい球を投げている。どこで使おうか。後ろという考えもある」と先発の選択肢を突き破って勝利の方程式入りまで悩みが増幅していた。