今秋ドラフト候補の大商大・大西広樹投手(4年=大商大高)が、プロのバッター相手に好アピールを続けている。

大西といえば、3月中旬の阪神2軍とのプロアマ交流戦(鳴尾浜)で、阪神メッセンジャーを驚かせた逸材だ。その試合で大西は5回2安打4奪三振無失点と好投した。同じ試合に開幕前の調整登板で先発していたメッセンジャーは「スピードを変えたり、変化球を交ぜたりして阪神打線を抑えて、すごくいい仕事をしていたね」と驚きの表情を浮かべていた。

30日にはオリックス2軍とのプロアマ交流戦(オセアンバファローズスタジアム舞洲)に先発し、7回5安打1失点。6回にソロ本塁打を浴びたが、12三振を奪う快投。チームの3-1の勝利に貢献。「決め球がしっかり決まって、変化球でカウントが取れた。真っすぐで押したいところは押せた」と手応えもつかんだ様子だった。

プロの打者と対戦し「1個分浮いたりすると(スタンドに)持っていかれる」と怖さを感じつつ、「ローボールの変化球は上にいっても使えるな、と思った」と自信も膨らんできている。

関西6大学野球春季リーグは、4月6日に開幕。大商大は初戦で龍谷大と対戦する。「もうすぐ開幕なので、真っすぐの精度を上げていきたい」。優勝を目指し、エースの仕事を果たす。