巨人は、沢村拓一投手(31)が1651日ぶりに先発したが、4回途中4失点で降板し、連勝が6でストップした。1点リードの4回は先頭の4番筒香を1ボール2ストライクと追い込みながら歩かせ、連続四球からロペスに同点の適時二塁打を許し、62球でマウンドを降りた。

試合後、2軍での再調整が決まり「追い込んでからの四球がすべて。意図するボールを投げ切る確率が低かった。2軍でできていることが1軍でできない。1軍でできてナンボ」と悔やんだ。原監督は「あの辺が頑張り時だよね。フォアボール、フォアボール、長打。先発の一番の壁というかヤマ。球数が60球ちょっとで、あの辺を越えていかないと」と課題を指摘した。

沢村は今春キャンプは守護神候補として迎えたが、2月26日に先発再挑戦が決まった。イースタン・リーグ2試合で防御率0・75と結果を出し、14年9月28日以来の先発マウンドをつかんだが結果は出なかった。原監督は「やっぱりもう少し時間が必要だったのかなという気はしますね」と言い、沢村は「課題は明確だと思います。スタミナもそうだし、技術が足りないからこうなっている」と受け止めた。5試合12本塁打を放った打線も6試合ぶりにノーアーチに終わり、開幕戦以来の今季2敗目を喫した。【前田祐輔】