ソフトバンクの打線組み替えが的中した。ロッテ3連戦では合計2得点で同一カード3連敗を喫した。3番にプロ初のクリーンアップとなる今宮健太内野手を、4番には17年6月24日西武戦(ヤフオク)以来となる松田宣浩内野手が入った。工藤監督は試合前に「今いるメンバーで戦っていかなければいけない。貯金はまだある。暗くなる必要はない」と話し、大幅な改造に踏み切った。

3回に新打線がつながる。2死から牧原が四球。好調の2番釜元が中前打で一、三塁とチャンスを広げた。今宮はしぶとく右前に運び先制打。なお一、三塁で松田宣も中前に運び、2点を先行した。今宮は「3番だろうが2番だろうがやることは変わらない」。松田宣も「何番であろうが、自分のバッティングをするだけ。出ているメンバーも替わったわけではない。4番目に入るというだけで、あんまり意識はしない」と話した。

クリーンアップに打点が付いたのは9日の日本ハム戦以来、9試合ぶり。アベック打点は7日ロッテ戦の3番柳田、4番デスパイネまでさかのぼる。この日は2得点だったが、11安打を浴びせ何度も得点機をつくった。3番、4番で不調だった内川とデスパイネは打順を下げたが、2安打ずつ放った。指揮官も「ヒットが出だして、良くなった。内川くん、デスパイネにも(ヒットが)出てきた」と前向き。主砲柳田ら故障者続出のチーム状況を、チーム全員で打開していく。【山本大地】