米大リーグ・ドジャースとのマイナー契約に合意したBCリーグ・栃木の北方悠誠(ゆうじょう)投手(25)が12日、栃木・足利市内での福島戦後に取材に応じた。スカウトの前で最速161キロの剛速球を披露し、契約につながったことを明かした。

「率直にうれしかったですね。なんとか上のレベルで野球をしたいという思いでやっていたので。早く行って環境や施設に慣れたいと思います」

4月下旬にドジャースのスカウトが視察し、5月4日に再度、国際部の担当者が訪れてスピード合意に至った。スカウトのスピードガンで100マイル(161キロ)を記録したという。

北方は唐津商(佐賀)から11年ドラフト1位でDeNA入りした本格派。制球難に苦しみ、14年に戦力外となると、15年にはソフトバンクの育成選手としてプレーした。NPBでの1軍戦出場はなく、16年からは独立リーグを転々としてきた。今回の米挑戦に、チームメートでメジャー経験もある西岡剛内野手からも背中を押されたという。「話をしたら『絶対行け』と言ってもらいました」。

今後はビザ取得などに4週間近くかかる見込みで、その後に正式契約となる。