5年ぶりの交流戦Vを目指す巨人が、もう1敗もできない状況に追い込まれた。

千賀攻略へ、阿部を一塁で今季初先発させて打線をテコ入れ。阿部は3回に先制適時打を放つなど3安打で期待に応え、5回には丸の13号ソロで2点を先行したが投手陣が粘り切れず。リーグワーストタイの16度目の逆転負けを喫した。

原辰徳監督は「1アウトを3人のピッチャーで抑えられなかったというところが今日のゲームでしょうね。ストライクを取ることに一生懸命になっちゃうというのは、ピッチャーとして戦う以前の問題だよね」と指摘。1点リードの6回2死から先発メルセデスが連打を浴びて降板。宮国が四球とバント安打で追い付かれ、森福が満塁本塁打を浴びた。あと「1アウト」から、重い5点を失った。

打線は千賀に対して、5回までに116球を投げさせて攻略の糸口を探ったが「2点ではなかなか勝てないというところでしょうな」と指揮官。開幕から好調をキープした坂本勇は、プロ野球ワーストタイの1試合5三振。打率は3割を切り、2割9分9厘まで落ち込んだ。原監督は「明日に生かすでしょう。明日に生かすでしょう」と、2度口にして会見を締めた。【前田祐輔】