ソフトバンク工藤公康監督(56)がリーグ再開初戦となる28日の日本ハム戦でエース有原攻略で必勝を期す。この日はヤフオクドームで全体練習を行い、空路で敵地札幌へ乗り込んだ。

交流戦を制し、首位でリーグ戦再開を迎えたが2位楽天とはゲーム差なし。4位日本ハムまで3ゲーム差の混戦となっている。指揮官は「球宴まで首位で居続けることがベスト。最善のことをしたい」と前半最後の12試合を特に重要な戦いと位置づける。

初戦は千賀と有原のエース対決。工藤監督は「先に勝つ、負けるでは大きく違う。新たなスタートをする意味では大事。(有原の)立ち上がりを攻めていければベスト」と意気込む。有原に対しては、前回4月28日の対戦で7回まで、松田宣、三森が1安打ずつの計2安打で無得点と完全に抑えられて敗戦。しかし交流戦で打線は12球団トップの32本塁打を放ち、活発だ。

特に福田は交流戦優勝を決めた巨人3連戦で3本塁打を記録。1番起用を継続する可能性がある。キーマンは「有原には悪いイメージはない。いい投手なので甘い球を1発で仕留めたい。1打席目が重要」と役割を理解している。日本ハム時代の大谷や楽天岸などから1発を放つエースキラーに工藤監督の期待も大きい。

昨年は有原から松田宣が12打数6安打、内川も9打数4安打と数字を残す。外国人枠は空いているが、24日に支配下登録されたコラスは札幌には呼ばず、現有メンバーで戦う。相手エースを倒し、一気に勢いに乗る。【石橋隆雄】