日本ハムがプラン通りの試合運びで、後半戦の初戦を取った。初回の攻撃は5安打を集中して4点を先行。

栗山英樹監督は「流れを作る。苦しい時は攻撃的にという原理原則がある」と無死一塁でエンドランを仕掛けて成功。速攻での先制劇につなげた。先行逃げ切りの試合展開に持ち込むのが理想の中で、積極的なタクトに選手が呼応した。

投手陣も盤石のリレーだった。初回の援護を受け、ショートスターター堀と第2先発のロドリゲスが余裕を持って6回まで1失点と試合を作った。4点リードの7回からは石川直→宮西→秋吉という勝利の方程式を投入して逃げ切った。栗山監督は「点差は関係ない。この試合がどういうものか、メッセージを送ったつもり」とホールドやセーブがつかない展開でも、死にもの狂いで勝利をもぎ取った。首位ソフトバンク戦の連敗を6で止めたが、まだ6ゲーム差。指揮官は「今こそ必死に」と今カード残り2戦も取って、逆転Vへの道筋をつける。